| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-447  (Poster presentation)

環境DNAを用いたゲンジボタルのモニタリング
Environmental DNA methods for monitoring of the firefly (Luciola cruciata)

*大野貴子, 板川暢, 上野嘉之, 林文慶(鹿島建設(株))
*Takako Ohno, Satoru Itagawa, Yoshiyuki Ueno, Boon Keng Lim(KAJIMA CO.)

ホタルは古くから人々に親しまれている里山を代表する生物の一つである。これまで全国各地で、ホタルの保全活動やホタルの生息環境の再生事業が行われてきた。保全・再生にあたり、その場のホタルの生息状況を把握することが重要であるが、生息個体数を明確に把握できる手法は、成虫期の飛翔調査のみに限られている。ホタルは生活環において水中生活期間が最も長いにもかかわらず、その期間の生息状況を把握する手法が確立されていない。本研究では、生態学の分野で実用化がすすめられている環境DNA技術を、ホタルのモニタリング技術へ適用することを目的としている。ホタルのモニタリング技術への適用に向けて、ゲンジボタルに特異的なプライマーを設計した。さらに、飼育水を用いて様々な条件下でのDNA検出感度を検証した結果について報告する。


日本生態学会