| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨 ESJ66 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PH-17 (Poster presentation)
ネオレゲリアの根には吸水機能がなく、木や石にへばりつくための仮根のようなものになっている。そのため筒のような葉鞘に水を溜め吸収していると言われている。しかし、葉には吸水に関係のありそうな構造は見つからなかった。そこで本研究ではネオレゲリアの葉の構造を詳しく調べ、吸水との関係を明らかにすることを目的とした。
本手法は葉に色水を吸わせた後その表面と断面の観察、吸水できる範囲の測定から成る。
結果は葉の表面に生えているトライコームが吸水機能を持っていることが分かった。また測定結果から葉が吸水できる範囲は限られていることが分かった。このことから葉に生えたトライコームが根の代わりに吸水の役割を担っていることが分かった。