| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-36  (Poster presentation)

高校生による外来生物研究グループ「チームアライグマ」の活動
The activities of Team Araiguma ~ The study of alien species by high school students~

*千葉柚乃(越谷北高等学校), 山田拓海(越ケ谷高等学校), 長谷川聖龍(坂戸西高等学校), 棚村雅妃(川越女子高等学校), 毛利穂香(蕨高等学校), 大澤夏実(越谷北高等学校), 前田夕里花(越谷北高等学校), 田中歩(越谷北高等学校), 田中千尋(越谷北高等学校), 角田晴香(越谷北高等学校), 木村理乃(越谷北高等学校)
*Yuno Chiba(Koshigaya-kita high school), Takumi Yamada(Koshigaya high school), Seiryu Hasegawa(Sakado-nishi high school), Miyabi Tanamura(Kawagoe Girls' high school), Honoka Mouri(Warabi high school), Nami Oosawa(Koshigaya-kita high school), Yurika Maeda(Koshigaya-kita high school), Ayumu Tanaka(Koshigaya-kita high school), Chihiro Tanaka(Koshigaya-kita high school), Haruka Tunoda(Koshigaya-kita high school), Rino Kimura(Koshigaya-kita high school)

平成26年4月埼玉県を中心に高校生が外来生物問題を考えることを目的に集まり、複数の高校が協力して、埼玉県全域のアライグマ生息調査を爪痕調査によって明らかにしようと「チームアライグマ」を結成した。一年間で400を超える爪痕のデータをまとめ、日本生態学会鹿児島大会での高校生ポスター発表で活動一年目を終了した。
2年目以降4年目に至るまでは、高校生が外来生物問題を自分たちの目線の立場で自主的に考えることに加え、チームの学びから社会に様々な発信をすることで、科学的思考力、判断力、表現力に加え、実社会とのかかわりの中で答えのない問題を協議して解決することを目的として活動している。チーム結成二年目より、中谷財団の助成を得ることができ、自分たちの活動を外部に発表し、チームとして外来生物問題を広く一般の人々に啓蒙する活動がより活発化した。
今年度は啓蒙活動の一貫として高校生が外来生物問題に対してどの程度認識があるのかを調査した。アンケートの結果からは、私たちが予想していたよりも多くの高校生が外来生物問題を認識していることが分かった。
今回のアンケートをもとに、来年度より詳細な外来生物問題の認知度の調査や、各校での外来生物問題に関する研究活動や啓蒙活動に活かしていきたい。
若い世代である高校生が外来生物について自ら学び、啓蒙活動に参加することには大きな価値があると考えている。今後も継続して活動を続けていきたい。


日本生態学会