| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-42  (Poster presentation)

鳥類の嘴峰長と食性の関係
The correlation between culmen length and feeding habit  in Aves

*工藤海翔, 松本幸子, 関根康介(立命館慶祥高等学校)
*Kiato Kudo, Yukiko Matsumoto, Kohsuke Sekine(Ritsumeikan Keisho)

類の骨格において、嘴の形状と食性の関係に興味をもった。食性に関わる嘴の形状の指標は、一般的に定性的である場合が多い(例えばカモ目は、扁平な嘴で水草などを食べるなど)。そこで、定量的な指標によって食性を同定したいと考え、嘴峰長に注目した。嘴峰長を指標とするためには、個体の大きさを考慮する必要があるため、まず、頭骨長と嘴峰長の相関の有無を調べた。その結果、カモ、スズメ、ハヤブサ、ペリカン目で相関が見られた。一方で、タカ、チドリ目では相関が見られなかった。これは、タカ、チドリ目で、それぞれの目の中で食性に多様性が見られためであると考えられる。また、雌雄の区別がつけられていないこと、標本中の種が少なく限定的であることなども要因として考えられる。今後、標本を集め均一化し、平均的なデータを取り嘴峰長と食性の関係につなげて行きたい。


日本生態学会