| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


シンポジウム S15-3  (Presentation in Symposium)

空間ナビゲーションに関する海馬の場所細胞研究とその未来
The future of the hippocampal place cell study on spatial navigation

*髙橋晋(同志社大学)
*Susumu Takahashi(Doshisha Univ.)

ラット,マウス,コウモリ,サル,ヒトを含む哺乳類の海馬には場所細胞と呼ばれる,ある特定の場所を通過するときにだけ活動頻度を上昇させる神経細胞が発見されている。複数の場所細胞活動を計測することができれば,その動物がどこへ行くのかを予測することができるため,ナビゲーション移動計画に関わることが示唆されている。本講演では,ラットの海馬から記録した場所細胞群の活動からナビゲーション移動行動を予測した研究成果を紹介する。更に,無線神経活動ロガーを活用することで,海鳥やマスから脳神経細胞活動を記録する試みを紹介し,神経活動ロガーが切り拓く自然環境下での場所細胞活動とナビゲーション研究の未来について議論したい。(本研究は日本術振興会科研費JP16H06543 (新学術領域「生物ナビゲーションのシステム科学」)の助成を受け実施した)


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