| 要旨トップ | ESJ72 フォーラム 一覧 | | 日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 講演要旨 ESJ72 Abstract |
フォーラム U10 3月18日 12:15-13:45 Room F
日本生態学会自然保護専門委員会は、各地区会から選出された委員と専門別委員から構成される委員会組織である。1960年に発足して以来、自然保護行政機関や開発事業者に対して意見書・要望書を提出することにより、日本の環境保全に貢献してきた。今日、ローカルからグローバルまで、様々なスケールにおける自然資源の持続的利用が求められる中、開発による自然環境に及ぼす影響も複雑化しており、開発を進める事業者に対して、学会として意見書や要望書を提出することについてもハードルが高くなりつつある。そのような状況の中で、当委員会では、行政機関や開発事業者に対して、生物多様性保全の観点から、意見書や要望書を提出することは今後も重要であると考えている。しかし一方で、当委員会の活動や意義が、学会員に広く認知されていないことも考えられ、今一度、自然保護専門委員会とはどのような委員会組織なのかを、学会員に広く知ってもらう必要性を感じている。本フォーラムでは、これまでの委員会活動を振り返った上で、現在の委員会活動において何が課題となっているのか、そして、今後、どのような方向を目指して歩むべきなのかについて、会員との意見交換を通して進むべき将来を描く。
1)趣旨説明
2)65年にわたる自然保護専門委員会の活動の振り返り
和田直也(富山大・学術研究部理学系)
3)今後の委員会活動をより活発にするための具体的提案
3−1)アセス手続きの流れを考慮した要望書の提出
関島恒夫(新潟大・農)
3−2)要望書で「環境影響の補償・改善と自然創出・再興」に言及する必要性
竹門康弘(大阪公立大・国際基幹教育機構)
3−3)専門委員の交代や事務作業の効率化にあたった「動き方」のマニュアル化
大久保奈弥(東経大・全学共通教育センター)
4)総合討論 〜自然保護専門委員会が目指す将来を語る〜
[U10-1]
65年にわたる自然保護専門委員会の活動の振り返り
Looking Back on 65 Years of Activities of ESJ Nature Conservation Committee
[U10-2]
アセス手続きの流れを考慮した要望書の提出
Submission of a request document considering the flow of the assessment procedure
[U10-3]
要望書で「環境影響の補償・改善と自然創出・再興」に言及する必要性
Need to mention “compensation of environmental impacts and nature restoration" in a request document.
[U10-4]
専門委員の交代や事務作業の効率化にあたった「動き方」のマニュアル化
The manualization of the “procedures" for handling the replacement of committee members and improving the efficiency of administrative tasks.