| 要旨トップ | ESJ72 自由集会 一覧 | 日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 講演要旨
ESJ72 Abstract


自由集会 W03  3月16日 14:00-15:30 Room F

自然資源を活用した地域づくりに向けた生態学の貢献【O】
Contribution of ecology to community development using natural resources【O】

小笠原奨悟(パシフィックコンサルタンツ株式会社), 西田貴明(京都産業大学), 白川勝信(共創資産研究所)
Shougo OGASAWARA(PACIFIC CONSULTANTS CO., LTD.), Takaaki NISHIDA(Kyoto Sangyo University), Katsunobu SHIRAKAWA(Co-Creation Assets Hub)

「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、30by30目標などの生物多様性の保全に関する目標に加えて、地域課題の解決や持続可能な都市空間の形成に向けて、自然を活用した解決策(NbS)の推進が目指されている。また、我が国では、「生物多様性国家戦略2023-2030」において「ネイチャーポジティブ経済の実現」が掲げられ、生物多様性・自然資本に関連するビジネスの拡大に向けた議論が進んでいる。特に、豊かな自然資源を有する地域では、その価値を評価し、可視化することで、ツーリズムや農作物のブランディングなど、新たなビジネス機会の創出につなげようとする取組が広がっている。一方で、持続可能に自然資源を利用し、地域づくりにつなげるためには、利用と保全のバランスを取ることが求められる。そこで、本自由集会では、自然資源を活用した地域づくりに向けて、生態学としてどのような貢献が求められているのか、地域の事例などを通じた議論を行いたい。また、地域間の連携や生態学者の関与といったパートナーシップに焦点をあて、これからの地域づくりに求められるプラットフォームのあり方について議論を深めたい。

[W03-1]
生物多様性の保全、自然資源の活用を活かすグリーンインフラの地域実装 *西田貴明(京都産業大学)
Social Practices of Green Infrastructure for Biodiversity Conservation and Wise Use of Natural Resources *Takaaki NISHIDA(Kyoto Sangyo University)

[W03-2]
里山の資源利用の仕組みを地域社会に落とし込む *白川勝信(共創資産研究所)
Embedding Mechanisms of Natural Resource Utilization into Local Communities *Katsunobu SHIRAKAWA(Co-Creation Assets Hub)

[W03-3]
流域の生態系再生を基盤とした地域間連携による経済循環システム構築のケーススタディ *大庭義也(日本GXグループ)
Case Study on Building Economic System through Inter-regional Cooperation Based on Watershed Ecosystem Restoration *Yoshiya OBA(Japan GX Group Co., Ltd.)

[W03-4]
自然資源を地域づくりに活かすための知見と技術 *小笠原奨悟(パシフィックコンサル)
Knowledge and techniques for utilizing natural resources for community development *Shougo OGASAWARA(PACIFIC CONSULTANTS CO., LTD.)


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