| 要旨トップ | ESJ72 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第72回全国大会 (2025年3月、札幌) 講演要旨 ESJ72 Abstract |
自由集会 W22 3月18日 14:00-15:30 Room B
標本は過去の研究を再検証するための重要な証拠であると同時に、将来の活用が可能な研究資源である。そしてそうした標本は「自然史博物館」だけではなく、各地の大学や研究機関にも規模の大小はあれ、自然史コレクションが保存されている。しかし現在、物価高や収蔵スペースの不足などを背景として、自然史コレクションを取り巻く現状は非常に厳しいものとなっている。その一方で、デジタル拡張標本(DES)やミュゼオミクスをはじめ、自然史コレクションはこれまでにない新たな活用が開始されており、研究資源としての価値はますます高まっている。
自然史コレクションは、活用により価値を損なうことなく高めることができる。この自由集会では、博物館や大学における標本保管状況の現状を共有するとともに、デジタル拡張標本やミュゼオミクスなどの国内外の潮流を含めて、改めて自然史コレクション活用と保全の方向性を検討してみたい。
[W22-1]
自然史標本をどう守る?〜博物館だけの問題にしない大学も含めた研究資源保全と活用
How to conserve natural history collections? Actions of SPNHC for utilization and protection, not only in museums but universities
[W22-2]
やっぱり実物が大事 -ミュゼオミクスが拓く博物館標本の可能性-
The importance of the real -Museomics offers new potential for museum specimens-
[W22-3]
標本庫に15年こもって感じる大学が所有する植物標本の状況と未来
Current state and future of herbarium specimens stored in Japanese universities, based on my herbarium works for 15 years
[W22-4]
地方中規模博物館自然史コレクションの現状・活用と課題〜標本は近現代を語る〜
Current Situation, Utilization and Issues of Medium-Sized Local Museum Collections- Specimens tell the story of modern times-