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自由集会 W28

群落談話会−種多様性概念と地域の生物多様性保全

企画者:吉川正人(東京農工大学)

「生物多様性」の保全は,いまや地域の自然を守るための最大の根拠となっている.「生物多様性」には,生態系レベル,種レベル,遺伝子レベルの多様性が含まれるとされるが,現実の保全の現場では「種多様性」をどのように理解するかが,対象地域の「生物多様性」の評価に大きく影響する.その意味で,植生調査やフロラ調査で得られたデータをどのように利用すれば適切な種多様性の評価ができるのかは,植生学の新たな重要課題である.こうした問題について,我々は誌上討論を通じて議論を重ねてきたが,最近になって植物群落や地域を対象として,種多様性の構造を理解しようとする研究がおこなわれるようになってきた.そこでこの自由集会では,こうした課題に取り組んでいる2人の若手研究者から話題提供をいただき,種多様性の評価と空間スケールの問題や,植物群落の多様性と種多様性との関連について議論を深めたい.

日本生態学会