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自由集会 W30
南西諸島は、固有種の豊富さから生物地理学的に古くから注目されてきた地域であるが、近年では、島嶼生態系の脆弱性と様々な人為撹乱 (森林伐採・外来生物等)により崩壊の危機に瀕している。
これまで第53回、54回大会で企画された自由集会「南西諸島における森林生態系保全に関する研究の現状と今後の展望」では、南西諸島で行われている「生物多様性損失の阻止」を目指した研究事例を話題とし、応用的な保全研究を展開するための方向性について議論してきた。そこでは、個別の基礎研究課題の追求だけでなく、「生態系保全」という応用的問題にも対処するためには、サイトやデータの共有等も含めた、生態学的基礎情報の共有に基づく共同研究の重要性が再認識された。
現在沖縄島北部で展開されている研究では、この様な共同研究の枠組みが構築されつつある。本自由集会ではこれらの研究事例を紹介する。