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自由集会 W31

第13回 Matter Flow and Ecosystems

企画者:別宮(坂田)有紀子(都留文科大学) 大塚 俊之(茨城大学)

テーマ「土の中の生きものたち:生態現象からフラックスを考える」

土壌生態系は非常に多様で複雑である。しかも目に見えない。それゆえ炭素循環研究では土壌中の生物活動を極端に単純化した形で取り扱ってきた。近年、観測技術の発達により土壌からのCO2フラックスの季節変動・年変動が詳細に追えるようになり、同時に根や微生物のバイオマスの変動と合わせて議論ができるようになってきた。しかし、複雑かつ微細で多様な土壌中の生きものたちの世界について私たちはまだほんの一部しか知り得ていない。土の中で起こっている生態現象の理解なくしては、炭素循環研究の生態学的な発展はあり得ない。

そこで今回は、土壌中の生きものたちの生態を研究している若手研究者に、土壌中の生きものの生態が物質循環に及ぼす影響について話題を提供していただく。そしてコメンテーターと演者そして参加者との間で、土壌中の生きものたちの動態が土壌炭素フラックスにどのような影響を与えているのかについて議論してゆきたい。

コメンテーター:内田雅己(国立極地研究所)、李美善(岐阜大学・流域圏科学研究センター)

日本生態学会