ESJ56 一般講演(ポスター発表) PA2-525
*島谷健一郎(統数研),高橋晃周(極地研),久保田康裕(琉球大)
野外生物で観察される現象は、時間的、空間的、あるいはサイズや環境の変化について必ずしも連続的に変化するとは限らない。変化が滑らかならベイズ統計の枠組みを用いる事で対処する方法が様々に提唱されている。他方、不連続な変化点の統計的規準に基づく抽出は変化点解析と呼ばれるが、はるかに未発達な段階にある。ここでは、樹木の成長について林冠ギャップがもたらす急激な変化、及びペンギンの採餌行動の中での急激な動きの変化、を題材に、カルマンフィルタと赤池情報量規準(AIC)によるもっとも初歩的な変化点抽出を適用した結果を紹介する。