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ESJ56 一般講演(ポスター発表) PC2-859

海の生物多様性を測る:定期海洋観測と海鳥類センサスを同時に行う意義及びその成果活用の方向

長 雄一・濱原和広(北海道環科研)・金子正美(酪農大・環)


環境省環境技術開発等推進費「油汚染等の海洋生態系への影響評価につながる海域−陸域統合型GISの構築(H19-20)」の一環として、定期海洋観測(2ヶ月ごとに日本周辺海域の海洋構造を観測)の調査船(北海道立稚内水産試験場調査船「北洋丸」、北海道立釧路水産試験場調査船「北辰丸」、北海道大学水産学部練習船「うしお丸」、(独)水産総合研究センター北海道区水産研究所「探海丸」)に乗り、トランセクト法により海鳥分布調査を行った。

オホーツク海域(ただし稚内から網走沖の日本領海内のみ)における流氷の非接岸期である2007年4月〜12月間での計6回の調査に出現した種は、アビ科:オオハム、ウ科:ウミウ・ヒメウ、ガンカモ科:マガン・コオリガモ・シノリガモ・クロガモ、ウミスズメ科:ウミガラス・ハシブトウミガラス・ウトウ・ケイマフリ・エトロフウミスズメ・コウミスズメ、アホウドリ科:クロアシアホウドリ・コアホウドリ、ミズナギドリ科:フルマカモメ・アカアシミズナギドリ・ハイイロミズナギドリ・ハシボソミズナギドリ、ウミツバメ科:ハイイロウミツバメ・コシジロウミツバメ、トウゾクカモメ科:トウゾクカモメ、ヒレアシシギ科:ハイイロヒレアシシギ、カモメ科:シロカモメ・オオセグロカモメ・セグロカモメ・ウミネコ・ユリカモメ・ミツユビカモメ・アジサシであった。出現種数(明らかに移動途中等の陸鳥を除く)は、4月16種、6月13種、7月12種、9月16種、11月20種、12月18種であった。

本発表においては、今年度調査である2008年4月より2009年2月までの結果を付加し、北海道北部沖日本海域あるいは北海道東部沖太平洋との海域別の比較を行うとともに、海洋構造と生物多様性との関連について解析する。


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