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ESJ57 一般講演(ポスター発表) P2-050

マイクロサテライトマーカーによる北海道のエンドウヒゲナガアブラムシ集団の遺伝的多様性

*永井正生,神戸崇,秋元信一(北大・院・農)


世界中に広く分布する作物害虫として知られているエンドウヒゲナガアブラムシAcyrthosiphon pisumには、マメ科に属する特定の寄主植物に対し異なる寄主選好性や適応度を示す特殊化した集団が同所的に存在する。これまでに幾つかの寄主植物集団において、寄主植物への特殊化を促進する生態学的、遺伝学的要因の解明が行われてきたものの、これらの寄主植物集団間の遺伝的分化が実際にどの程度生じているかについては未だ明らかではない。

本研究では複数の寄主植物集団の遺伝学的構造を明らかにするために、北海道札幌市周辺の5つの地域において、マメ科に属するアルファルファ、アカツメクサ、シナガワハギ、クサフジの4種の寄主植物からエンドウヒゲナガアブラムシの採集を行った。詳細な集団の遺伝的多様性を評価するために、高度な多型性を有する遺伝マーカーであるマイクロサテライトマーカーを用いて集団遺伝学的解析を行い、得られた結果からこれら4種の寄主植物集団間の遺伝的分化の程度について考察する。


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