ESJ58 一般講演（口頭発表） F2-11
*土居秀幸 （Univ. Oldenburg）
温暖化による平均気温の上昇が植物・動物フェノロシ?-(生物季節)のタイミンク?に大きな影響を与えていることが今まて?蓄積されてきた長期テ?-タを使用した研究により明らかとなってきた。なかでも植物の展葉期間については植物の生育，生産に関わる重要なフェノロジ-であり，平均気温の上昇によって長期化していることが報告されている。しかし，衛星デ-タを用いた解析を除き，そのマクロ的な長期化の傾向について検討した研究例は未た?に少ない。気象庁て?は、1953年から現在まて?全国 102 カ所の観測所て?、フェノロシ?-を記録しており，イチョウ，クワについては発芽，落葉日を記録していることから展葉期間を推定できる。全国 102 カ所という広範囲て?長期に観測さ れたフェノロシ?-テ?-タを用いれは?、フェノロシ?-の温暖化への反応をマクロエコロシ?-の視点から考えることか?可能て?ある。そこて?本講演て?は、気象庁・生物季節テ?-タセットを用いたマクロスケ-ルおける展葉期間の長期化と気候変動の関係について紹介する。また，全世界で観察されたフェノロジ-デ-タを用いてメタ解析を行い，全球，地域的な展葉期間の長期化の傾向について考察する。
参考：土居秀幸・高橋まゆみ（２０１０）マクロスケ-ルからみる温暖化の植物フェノロシ?-への影響: 気象庁・生物季節テ?-タセットによる解析 日本生態学会誌 60:241-247