ESJ58 一般講演(ポスタ-発表) P3-103
*寺田文子,長坂晶子,菅野正人(道総研林業試験場)
近年、土地被覆分類図の作成にあたってALOSデ-タ活用の可能性が検討されているが、ALOSデ-タを使用した分類についてレヴュ-したところ、分類図の作成は数多くの事例があるが、1000km2以上の広範囲の分類図を一括して作成するという事例はほとんど見られない。
本研究では、2007年8月12日撮影のALOSデ-タを利用し、北海道渡島半島とその北東をカバ-する3シ-ンを結合した地域(面積約10,872?2)の土地被覆分類図作成について検討した。筆者らは、広範囲の分類図作成を教師付き分類(最尤法)で行うために、教師付き分類のカギとなる教師デ-タ取得のための対象を4種類用意して分類図を作成し、精度と分類の特徴にどのような差が現れるか検証した。4種類のうちの一つはこれまで多くの事例で使用されている自然環境情報GISで、他の3つは空中写真を使用し、?渡島管内森町(太平洋側)、?檜山管内上ノ国町(日本海側)、?後志管内蘭越町の一部とニセコ町の一部(対象地北部)の3種類とした。また、現地調査なども行い、これらのデ-タをもとに高精度の土地被覆分類図を効率よく高精度に作成するためのデ-タセットや手順について検討した。