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ESJ58 一般講演(ポスタ-発表) P3-HS01

カワニナの研究

山口博志,小瀬本孟,伏屋孝祐,白木伶奈,奥村芽依(岐阜県立岐山高等学校)


岐阜市の長良川水系に生息するカワニナの、雌雄比の調査、倍数体の調査、移動行動の調査、そして遺伝的関係と地理的関係を明らかにすることを試みた。

雌雄比に関しては、季節変化を主に調査している。春は雄が少なく、秋には雌雄比が1:1に近づく傾向が見られることが分かった。

通常カワニナは殻高2.5-3.0cmであるに対し岐阜市日野のカワニナは3.5-5.0?と非常に大きかった。そこで私たちはこの個体を倍数体と考え核型の調査をしている。

移動行動の調査では、カワニナが河川の端に多く生息することに疑問を感じ、現地での追跡調査とともに、水槽内の環境の変化によりどのように移動するのかを調査している。

最後に岐阜市内のカワニナの遺伝子的関係と地理的関係を明らかにするため、ミトコンドリアDNAのCOI領域の塩基配列を解析した。

また、採集地点で琵琶湖固有種の貝殻を見つけたため、地元の自治会の方たちから聞き取り調査をし、岐阜市内の17地点で琵琶湖産のカワニナを大量に放流していることが分かった。いずれもホタルを守る活動の一環として行われているようである。2地点について自治会の方たちと交流し、今後の活動について話し合いをしている。


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