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ESJ58 一般講演(ポスタ-発表) P3-HS18

積雪深とササの背丈の関係を探る -ブナ林における調査-

永山陽子,佐藤奈央(群馬県立尾瀬高等学校)


私たちは群馬県北部に位置する武尊山の標高1500m-1750mに広がる群馬県企業局「水源の森」にて、1999年から動植物を中心とした自然環境調査を年間を通して行っている。

調査活動を行っている中で、ササの背丈が場所によって差があり、それは積雪深と関係があることを知った。

そこで、積雪深とササの背丈にどんな関係があるのかを明らかにすることを目的とし、積雪深とササの背丈を計測した。またササの生態を文献等で調べ、ササの背丈に差が出る原因を考えた。

これまでの研究の成果として、雪が深いところではササの背丈が高く、逆に雪が浅いところではササの背丈が低いという正比例の関係であることがわかった。このことは、ここに多く分布しているチシマザサとクマイザサは、雪に埋もれることで寒さや乾燥から身を守り越冬するという生態に関係しており、それは越冬芽の位置に関係がある考え、現在はこの越冬芽に注目し、研究を進めている。


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