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ESJ58 自由集会 W06
3月8日 17:00−19:00 F 会場

森林施業の生態学:チェ-ンソ-からモデリングまで

企画者: 島谷健一郎(統数研)


林業斜陽の時代とは裏腹に、森林生態の研究は盛んに進められ、森林再生や里山管理に従事したいと思う若手も多い。しかし、大学院で学んでいて、なにかしら消化不良な感を抱いていませんか。

チェ-ンソ-による伐倒は見学と「体験」だけだった。根気よくデ-タを取ったが、ソフトが返した数値を盲目的に論文に記して終わった。社会への提言をしたくても、多様な需要に応える最適な案を探す術を知らなかった。等々。

現状への不満は萌芽的研究の源です。本集会では、若手会員を対象に、生態学会では聞く機会がないに等しく、かつ林学系教室から絶滅の危機にある山造りと森林経理学について、その入門的お話し並びに学習の場の紹介や提供を行ないます。

土地利用など、応用生態学では最適化を要する問題は多い。そこでは、森林経理学で培われたアルゴリズムが有効である。かつて世界を牽引していた日本の森林経理学だが、現在は絶滅の危機にある。でもまだその灯は消えておらず、本演者ら周辺でしぶとく世界の第一線を担っている。

人工林の現状と将来に警鐘は鳴らされ続けているが、山を造る実践力に乏しい。そんな中、零細民有林に対応できる簡易な密度管理、その実践のための森林塾の開講など、大学にいてもできる事、大学にいないとできない事、山造りについて島崎氏の実践から学ぶものは多い。

コメンテ-タ-:内田健一(森づくり実践者、森と木の技術と文化研究所)、久保田康裕(琉球大)、長池卓男(山梨県森林総研)

絶対に絶滅させてはならない林学がそこにはある 島谷健一郎(統数研)

絶滅させたくない森林経理学 *吉本敦(統数研)・*木島真志(琉球大)

山造り承ります 島崎洋路(元信州大教授,元KOA森林塾顧問)


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