ESJ58 自由集会 W14
3月9日 18:00−20:00 E 会場
企画者: 粕谷英一 (九州大・理) , 久保拓弥 (北海道大・環境)
動物の闘争や植物の花粉間競争など,「何かが選ばれている」かのように見える現象のデ-タ解析について検討する.生態学では,「勝負」の統計モデルによるデ-タ解析の歴史があり,たとえば動物個体間のあらそいを解析するために,昔から Bradley-Terry (BT) モデルが利用されてきた.しかしながら,このモデルをデ-タにあてはめる方法があまり知られていないので,それほど普及していない.また,植物の生態学で利用されている,花粉親としての成功要因の特定する Burczyk モデルは BT モデルの拡張とみなせる,といったつながりもある.あるいは,「以前の敗北をひきずっている」といった個体の内部状態を反映した勝敗・選択のモデルなども使われるようになってきた.
この自由集会では,このような勝敗・選択のデ-タ解析に利用できるモデルを紹介し,R の package やベイズモデルの手法を使って,デ-タからパラメ-タ-を推定する方法を紹介する.参加者の皆さんとこれらの統計モデルの考えかたや使いかたについて議論したい.
・自由集会の web page: http://goo.gl/eDZLE
「選ぶ、対戦する」デ-タの解析-Bradley-Terry モデルとその親戚たち 粕谷英一 (九州大・理)
鳥と虫におけるけんかの解析:2個体による闘争の勝敗 森本元 (立教大・理/東邦大・理・東京湾生態セ)・山口典之 (長崎大・環境科学)
選択・勝敗の階層ベイズモデル 久保拓弥 (北海道大・環境)