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ESJ58 自由集会 W18
3月9日 18:00−20:00 I 会場

イノシシ被害に強い農村空間づくりを考える:自然科学と社会科学の融合的アプロ-チ

企画者: 大橋春香, 齊藤正恵, 堀江玲子, 梶 光一


里地里山は農林業を中心とした人間の生産活動の影響により高い生物多様性が維持されてきた地域である。しかし、急激な社会経済的な変化の影響を受け、経営耕地面積は縮小傾向にある。近年では野生動物による農林業被害が増加し、耕作放棄地増加の原因の一つとなっている。耕作放棄地の増加は、野生動物の生息地を増やし、鳥獣害を拡大させるという負のスパイラルを引き起こしている。

この自由集会では、栃木県佐野市におけるイノシシによる農業被害問題に注目し、生態学と社会科学との融合的アプロ-チによる研究を紹介し、「イノシシ被害に強い農村空間づくり」に向けた現状と課題の整理を行うことを目的とする。

鳥獣害問題を解決するには、「鳥獣害対策」にとどまらず地域資源の活用や農村の活性化といった問題を考える必要があり、多くの分野の方と議論を行っていく必要がある。野生動物管理の専門家に限らず、様々な立場の方たちと意見が交わせるような自由集会にしたい。

野生動物管理システムの構築に向けた課題 梶 光一(東京農工大学・農)

イノシシ捕獲デ-タと農林業センサスからみた栃木県の現状 堀江玲子(宇都宮大学・農)

痕跡調査と行動追跡調査からみたイノシシの生息地利用 齊藤正恵(東京農工大学・フロンティア農)

航空写真からみた栃木県佐野市周辺の景観構造の変遷と社会経済的環境との関係 大橋春香(東京農工大学・フロンティア農)

農家からみたイノシシ被害の実態 桑原考史(東京農工大学・フロンティア農)

鳥獣害対策からみた農村空間の管理における村落と行政の取り組み 弘重 穣(東京農工大学・フロンティア農)


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