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会長からのメッセージ −その4−
「法人化」
日本生態学会は学術振興会から出版助成金や公開講演会の開催のための補助金(科研費)をいただいています。いただくのは「日本生態学会会長 菊沢喜八郎」であり、それぞれの費目毎に預金通帳が必要です。事務局鈴木さんから命じられて、北X銀行XX支店に通帳を作りに行った。「振り込め詐欺」などの影響で新規に通帳を作るということが簡単ではなくなった上に、この店では始めてのケースということで、担当者はいちいち支店長に相談に行く、支店長は電話で本店に問い合わせる、本店は・・どうしたか知らないけれど、とにかく時間がかかるかかる。大変な時間をかけてようやく通帳を作っていただきました。来年もこれをやらなければならないと考えるとそれだけでも会長職とは値打ちのあるものだ、と理解される。事務局の遊磨さんによると、法人化すれば、会長の後ろの個人名は不要になるから、こういった面倒さからは解放されるのだという。
こういったことも含め、そもそも事務所を構え、人を3人も雇っていることからも、法人化は是非進めなければならないことである。その点については鷲谷前会長が日本生態学会誌に丁寧に説明していただいています。ただ法人に関する法律が改正される見込みで、改正後の方向を見定めてから、我々も態度を決めるということでした。
その、公益法人改革関連3法案というのが成立し、2008年に全面施行の見通しということです。現在ある公益法人を新制度に移行させて、「公益性」を審査しようということらしく、その間の駆け込み認可は難しいような感じですね。(その可能性についても現在情報を収集中です。詳しい方はお教え下さい。)とりあえず、我々は「特定非営利活動法人」(NPO法人)になっておけばよいのではないか。現在のわれわれの想定している事業は、NPO法人で十分行うことができるだろう。事業の展開上NPO法人ではまずいことが予想されれば、また考え直せばよいではないか。常任委員会ではこのような方向の議論をしていました。これについては、もう少し小規模の委員会を立ち上げて、専門的に議論しようということになっています。矢原さんを委員長に、なぜかこういう問題にすごく詳しいという兵庫県のMさん、経営研究所のAさん、それに幹事長、庶務幹事、会長というメンバーです。
この間、矢原委員長から第1回の打ち合わせメールが来たところです。しばらくはメールで打ち合わせて、その後、夏休みに一度集まって議論しようということになっています。 (2006.6.26)