| 要旨トップ | ESJ55 フォーラム 一覧 | | 日本生態学会全国大会 ESJ55 講演要旨 |
フォーラム U03
当委員会は、これまで2004年に『生態学入門』を編纂しました。 それに引き続いて、2005年から日本生物教育会の年次大会に参加して、展示会に当委員会のブースを設けてもらい、そこで『生態学入門』の予約購入チラシや、都生研や日本生物教育会・近畿地区と共催で開いた生態教育シンポの報告書などを配布してきました。
そのなかで、高校の生物教師から生態学実習書を望む声があちこちから聞かれるようになりました。また、生態実習書は日本生態学会でも過去に幾度となくアイデアが出されたこともありました。ここ10年ほど理科離れが顕在化して、2007年12月に発表になったOECDの学習到達度調査(PISA、2006年実施)の結果でも、理科に対する関心そのものが薄れている現状が浮き彫りになってきました。
このような背景を受けて、生態学教育専門委員会では、全国の高校生物教師、大学教養課程担当の大学教員向けに、高校から大学教養課程レベルまで使える「生態実習指針書」を編集する計画を立てています。これは、高校と大学の教員達が連携して、オンライン(HP)上で編集していきます。
(1)広くテーマを募集する。応募者は、テーマごとに実習ガイドを数ページにまとめ、PDFファイルで提出する。
(2)当委員会が査読に回し、応募者の改訂を経て、完成されたテーマごとに順に本学会のHPにアップする。
当分は印刷体を作らず、日本生態学会のHPで展開する予定なので、バージョンアップは容易でしょう。企画フォーラムでは、委員長の嶋田が「生態学実習書」の方針を説明し、それに続いていくつかの実習テーマについてサンプルを示す予定です。