| 要旨トップ | ESJ56 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
企画集会 T26 -- 3月21日12:00-14:00 F会場
東北地方は自然環境が比較的よく保全されている地域だが、実際には、地域絶滅した種や個体群は少なくない。例えば、オオルリシジミやオオウラギンヒョウモンはその代表である。一方で、チョウセンアカシジミやギフチョウ類などでは、以前から保護活動が行われており、成果をあげている一方で問題点も指摘されている。
この集会では、東北地方のチョウ類とその生息環境を取り巻く現状について概観し、東北地方で行われている保護・保全活動のうち、ギフチョウ・ヒメギフチョウの混棲地がある鮭川村の事例、チョウセンアカシジミの保護活動、青森県のゴマシジミなどの衰亡と保護について、演者に解説してしていただく。更に、実際の保全活動を行う際に、研究者はどのような形で関わっていけるか、また、関連する法令や条例についても、専門家に解説していただく。
最後にコメンテーターの石井実氏(大阪府立大学大学院)に問題点などを整理していただき、総合討論を行って、今後の保全活動を行うにあたっての方向性を見つけ出したい。
[T26-1] 東北地方のチョウ類とその生息環境 〜その現状と衰亡〜
[T26-2] 岩手県のチョウセンアカシジミをとりまくもの
[T26-3] チョウセンアカシジミの遺伝的分化
[T26-4] 鮭川村でのギフチョウ保全の仕組みづくり 〜地域住民の視点から〜
[T26-5] 青森県におけるゴマシジミの現状と保全
[T26-6] 研究者にできること 〜地域の活動のバックアップ〜
[T26-7] チョウ類の保全活動に関係する法令・条例:現状と課題