| 要旨トップ | ESJ56 フォーラム 一覧 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
フォーラム U03 -- 3月19日17:30-19:30 M会場
生態学教育フォーラム(企画:生態学教育専門委員会)
次期学習指導要領における生態・進化の扱い
企画者:嶋田正和(生態学教育専門委員長)
1999年度に発表された現行学習指導要領は、生物分野は「理科総合B」「生物 I」(3単位)「生物II」(3単位)に分かれ、85万人の高校生が履修しセンター入試の出題範囲になる「生物I」には、生態や進化の単元は含まれないという不備が見られる。次期学習指導要領は、2009年1月頃を目処にプレス・リリースされる予定で、教科書の構成は「生物基礎」(2単位)と「生物」(4単位)である。「生物基礎」では、第1編「生物と遺伝子」の冒頭で進化系統の概念である生物の共通性と多様性を学び、第3編「生物の多様性と生態系」では、植生と遷移、気候とバイオーム、生態系の物質循環、生態系のバランスが配置される。「生物」では、第4編「生態と環境」、第5編「生物の進化と系統」が配置される。このように、同じ単元が入門編と上級編の2段階で登場するスパイラル方式を取り入れている。
このような次期学習指導要領では、どのように高校での授業内容や大学受験が変わるだろうか?また、大学での授業へとどのように接続すればよいだろうか?――4人の話題提供をもとに、聴衆も含めて議論してみたい。
話題提供のプログラム(各講演につき20分話題提供+質疑応答5分=計25分)
最後に、総合討論(20分)
はじめに−次期学習指導要領の大きな改訂点:生態・進化の扱い
次期学習指導要領に対応した生態分野の授業
進化の授業はこう変わる−次期学習指導要領の進化分野−
次期学習指導要領が受験生に与える影響は?