| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨


一般講演(ポスター発表) P2-HS26

「ヒナイシドジョウ」と「愛媛大学附属高校」はじめました

*山田裕貴, 石丸真也, 城下雄亮, 道内真輝, 瀧山勇平, 川中寅生(愛媛大附属高校)

平成20年度に創立されたばかり(それまでは愛媛大学農学部附属の農業高校)の本校では、昨年より授業だけでなく、部活動においても愛媛大学と連携した取り組みを進めているところである。そのような中、今年度より魚類の生態研究を主とする部活動「理科クラブ」も活動を開始した。理科クラブでは、地域の水生生物約100種を飼育しているだけでなく、それらを材料とした水槽実験にも取り組んでおり、この冬からは「ヒナイシドジョウ」の生態を解明することを目的として水槽実験を開始した。

ヒナイシドジョウは2006年に新種として記載されたばかりの、河川にすむ小型のドジョウである。生息が確認されているのは愛媛県と高知県のみであり、その生息個体数が少ないこと、人工養殖が困難であることなどが報告されている。本種が最近まで発見されないままであったのは、川の礫底の間隙に住み、驚くとすぐに間隙に隠れることや、秋から春までは間隙で冬眠するという特殊な生態によるところが大きい。絶滅が危惧されている本種の保全のためにも、不明なことの多い生態を解明することが急務である。

本発表では、6名の部員で取り組んだ、ドジョウ、シマドジョウ、ヒナイシドジョウの外部形態比較、底質(礫サイズ)選択実験などの研究結果を報告し、今後の活動方針についてのご意見をいただきたい。


日本生態学会