| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨


一般講演(ポスター発表) P3-018

スズメによるガの成虫捕食にみられる雌雄差

櫻井麗賀(京大・理)

鳥類による鱗翅目成虫への捕食率は雌雄間で異なることが指摘されている。しかし実際に鳥類からの捕食率が雌雄で異なっているのかは十分に明らかにされていない。そこで、スズメによるガ成虫の捕食において、雌雄間で違いがみられるのかを検証した。スズメによるハグルマエダシャク、ヨツボシホソバ、マエグロホソバの3種のガに対する捕食を調べた。調査地に分布するガの雌雄の割合とスズメによって捕食されたガの雌雄の割合を比較し、雌雄間でスズメからの捕食率に違いかあるのかを検討した。その結果、ハグルマエダシャクでは、メスがオスよりも有意に多く捕食されていた。ヨツボシホソバとマエグロホソバでは雌雄間で有意な差がみられなかった。スズメは葉などの上で静止しているガを探し、ガが飛んで逃げた場合には追いかけて捕らえることなどから、スズメからの捕食にはガの見つかりやすさ(翅の色彩)、そして逃避のための飛翔能力が影響すると考えられた。3種でみられた雌雄間での捕食率の偏りの違いが、どのような要因によっておこったのか考察する。


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