| 要旨トップ | ESJ57 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨 |
自由集会 W15 -- 3月15日17:00-19:00 K会場
現在、多くの乾燥地域において土壌塩類集積が進行し、原植生の変化や生態系の劣化を引き起こしている。すなわち、乾燥地の植物にとって乾燥ストレスだけでなく、塩分ストレスへの適応がその生存や分布を決める重要な条件となっている。さらに、塩分ストレスのひとつ吸水阻害への植物の適応のいくつかは、例えば浸透調節や蒸散抑制など乾燥ストレスへの適応と似ている。
そこで、本自由集会では砂漠や海岸などに生きる塩生植物の生理学的・生態学的特性について研究を行っている研究者らが話題提供を行い、高塩分環境における植物の水利用について、植物の分布、形態、生理機能の面から考えたい。
コーディネータ:
松尾奈緒子(三重大・生物資源)、三木直子(岡山大・環境)
コメンテータ:
山本福壽(鳥取大・農)
塩生植物の耐塩メカニズムとその利用
アメリカ・ネバダ州に侵入した塩生植物タマリスクの塩蓄積と塩排出
中央アジア・キジルクム砂漠における土壌塩分増加がタマリスクの水利用効率におよぼす影響
海水の冠水頻度がヒルギダマシ(Avicennia marina)の塩腺から分泌される塩類の組成と量の変動に及ぼす影響