| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨
ESJ59/EAFES5 Abstract


企画集会 T01-1 (Lecture in Symposium/Workshop)

趣旨説明: 環境科学の中軸として求められる生態学とは?

東樹宏和(京大・次世代)

企画集会を始めるにあたり、地下の生態系研究の現状と課題について簡単に説明したい。地上の生態系と地下の生態系は、どういった点で異なるのか? いったいどれだけの生物多様性が、地下に眠っているのか? 地下の生態系における動態を解き明かすには、どのような研究戦略が有効なのか? 

こうした問題提起をした上で、地下の生態系の重要性について触れたい。すべての植物は地下で芽生え、やがて土に還っていく。陸上生態系を支える植物の一生をつうじて、地下の微生物群は重要な役割を担っている。森林の保全・再生や地球レベルでの炭素循環の把握の観点から、地下の植物-真菌相互作用の重要性について考えたい。


日本生態学会