| 要旨トップ | ESJ59 自由集会 一覧 | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨
ESJ59/EAFES5 Abstract


自由集会 W07 -- 3月17日 15:00-17:00 H会場

シグナルを用いた捕食回避

企画者: 鈴木俊貴(立教大・理), 吉村友里(九大・シス生・生態)

多くの生物がシグナルを用いて情報伝達をする。それは種内にとどまらない幅広い生物間相互作用で見ることができる。シグナルの様式は色や音、ニオイなど様々であり、これらは驚くほど複雑な情報を含みうる。だが我々はその構造や概念的な機能にとらわれ、シグナルが伝達している情報のほんの一部しか理解できていないかもしれない。本集会では、ニオイ・色・音という様々な様式のシグナルを研究している方をお招きし、昆虫、両棲類、鳥類における捕食回避の研究事例を紹介する。捕食回避におけるシグナルは送信者と受信者が敵対的な関係にあり、送信者が選択するシグナルの様式が捕食者の受信能力に影響される特徴を持つ。さらに送信者と受信者は多対多の関係にあることが多い。これらの特徴を踏まえて、捕食回避におけるシグナルの情報、機能、進化について議論したい。

コメンテーター:上田恵介(立教大・理)、粕谷英一(九大・理・生態)

警告色ならぬ警告臭? -くさい蛙の皮膚分泌物による捕食回避- *吉村友里(九大・シス生・生態),豊田晋司(九大・農・生資環),粕谷英一(九大・理・生態)

拡散した捕食被食関係におけるシグナルの信頼性と多様性:イモリの警告色を例に 持田浩治(琉大・熱生研)

目立つべきか、目立たぬべきか、それとも?-ヒメキシタヒトリの色斑が持つ多機能性- *本間 淳1,2 ,Janne Valkonen1,Johanna Mappes1(1:University of Jyväskylä,2:日本学術振興会海外特別研究員)

音声シグナルによる捕食回避:鳥類の警戒声の情報と機能 鈴木俊貴(立教大・理)


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