| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


一般講演(口頭発表) C2-14 (Oral presentation)

外来魚は侵略的なのか侵入的なのか? -半島マレーシア中小河川の事例-

鹿野雄一*,山下奉海,佐藤辰郎,島谷幸宏 (九大工)

半島マレーシアの中小河川における外来魚(ティラピア類,プレコ類,グッピー類など)について,それが「侵略的」に生息するのか「侵入的」に生息するのかを検討する.ここで「侵略的」とは,他種を競争や捕食により排除して移入すること,「侵入的」とは環境が変化し元来の生物がいなくなったため生じた生態的ニッチに競争なく移入することとする.半島マレーシアを広域的に定量調査した結果,汚染された河川では外来種が圧倒的に多く,比較的きれいな河川では多少の外来種はいるものの在来種が多かった.本発表では調査データと統計解析をもとに,半島マレーシアの中小河川における外来魚の生態的な侵略性・侵入性について議論する.


日本生態学会