| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


一般講演(ポスター発表) P3-HS21 (Poster presentation)

カメムシ個体群の経時変化

*田中良紀,*早川弘華,*西村明洋(立命館慶祥中学校・高等学校)

本校では、毎年カメムシが大量発生しており、秋から冬にかけて多数の被害を被ってきた。しかし、そのカメムシがいつどこから飛来してきているかが分からない。そこで前回は、カメムシ個体群の時間的・空間的変化を把握することを目的とし、学校に飛来するカメムシの数の調査を行った。また、カメムシのDNA抽出において、Chelex法が最も適した方法であることが考察でき、一個体をそのまますりつぶすのではなく、脚の筋肉のみを使用したため再抽出が可能であるといった利点を生み出すことができた。そこで今回は、カメムシ個体の種を同定するためにDNA解析を行い、「カメムシの捕獲を目的としたトラップの考案およびカメムシの本校での越冬理由の解明」を目的とし、光走性および温度走性の実験を行った。

カメムシの光走性を調べるためにY字型の実験装置を考案し、紫外線、青、緑、赤、赤外線、白の6色の光を光源とし、双方の先端に光源を設置した。使用した光の波長は、紫外線:10~400 青:450~500 緑:500~550 赤:630~740 (nm)である。白色光は様々な波長の光を含有するため波長は不明。

3反復した結果、波長が長い光よりも波長の短い紫外線などに対し顕著な正の光走性が観察された。実験の結果から、波長の短い光に対して強い正の走性があるといえる。カメムシの捕獲を目的としたトラップには波長の短い光を使用すれば効果があげられると考察する。


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