| 要旨トップ | ESJ60 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨 ESJ60 Abstract |
自由集会 W19 -- 3月5日 18:00-20:00 J会場
北極域では急速な温暖化や氷床・氷河の減少など、急激な環境変化が起きている。また近年になって、これまでに知られていた低緯度北極だけでなく高緯度北極域においても多くの炭素がストックされていることが明らかになり、その動態に関する情報が求められている。
高緯度北極に位置するノルウェー・スピッツベルゲン島のニーオルスンでは、1990年代半ばから現在に至るまで15年以上にわたって炭素循環研究プロジェクトが進められてきた。このプロジェクトには、微生物スケールからリモートセンシングスケールまであらゆるバックグラウンドを持つ研究者が参加しており、様々な研究手法やアプローチを統合することで高緯度北極域における炭素循環の総合的な理解を目指している。
本集会では、上記のプロジェクトを牽引してこられた研究者を招き、これまでのプロジェクト全体の概略および成果を紹介して頂く。また、実際に高緯度北極域で行われてきた具体的な研究を2例紹介する。最後に、現在の北極圏研究をとりまく情勢を踏まえ、今後の高緯度北極域における物質循環研究が目指すべき方向について参加者の方々と共に議論したい。
高緯度北極域における炭素循環:わかってきたこと
高緯度北極氷河後退域における生産者としての土壌クラストの重要性
北極の植物と植物寄生菌
高緯度北極域における炭素循環:これからやるべきこと・やりたいこと