| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨
ESJ61 Abstract


一般講演(ポスター発表) PA3-078 (Poster presentation)

ヨツボシモンシデムシの音声

*岸田竜, 徳田誠 (佐大農)

モンシデムシ属Nicrophorusでは、親が小型脊椎動物の死体を子供の餌として利用し、捕食者や他の腐食者から子供や資源を防衛する。親は防衛以外にも、死体に分泌物を塗り付けて処理し、その後餌の吐き戻しによって孵化してきた幼虫に給餌することが知られている。またモンシデムシ類の成虫は上翅にある摩擦片と、それに接する腹部にならぶやすり状の構造部とをこすりあわせて発音する。その音は雌雄、行動により変化し、個体間でのコミュニケーションに使われることが報告されている。

本研究では繁殖中の雌雄の行動と音声を同時に記録した。雌雄の発声頻度や音声の種類の違い等を解析し、繁殖における音声の役割を考察した。


日本生態学会