| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨
ESJ61 Abstract


一般講演(ポスター発表) PA3-115 (Poster presentation)

東アジア・オセアニアの文化多様性と集団構造

*田村光平(東大・院理)

文化は,「非遺伝的手段を用いて伝達される情報」として捉えることができ,ヒトの特異性として挙げられることも多い.集団中の遺伝的構成の時間変化を進化とよぶが,これになぞらえて,集団中の文化的構成の時間変化を文化進化とよぶ.文化進化の理論は1980年代に定式化されて以来,定量的解析を通じて,文化の多様性とそれを生み出す要因の理解に大きく貢献してきた.様々な文化の分布パターンとその形成過程を理解することは,人類学の中心課題のひとつである.

近年,進化生物学の手法を応用することで,文化多様性やその地理的構造に関する定量的解析が盛んに行なわれている.本発表では,そうした手法を用いて東アジア・オセアニアの文化構造について解析した結果を報告する.


日本生態学会