| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


一般講演(ポスター発表) PA1-063 (Poster presentation)

ミズナラにおける葉脈とそれを支える葉身部分の面積の関係

*山﨑大地, 小山耕平(帯広畜産大)

植物の葉の付き方には、対生や互生などといった分類が存在する。そこで、今回は葉の付き方ではなく、葉身に延びる葉脈(側脈)について対生・互生が存在するのか、ミズナラ(Quercus crispula Blume)を使用し検証した。その結果として、ミズナラの側脈は葉身の基部の近くでは対生のように伸び、葉身の中部に進むほど互生のように左右でズレを生じるというデータが得られた。このズレについては、左右での側脈の数の違いからも読み取ることができる。また、側脈と側脈の間隔の長さは側脈自体の長さと関係しているようにも見える。これらの検証結果から得られた葉脈の延ばし方のデータより、個体間での側脈の延ばし方の共通点や差異のほか、葉脈の延ばし方が葉身の面積にどのような影響を与えているかを検証し考察した。


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