| 要旨トップ | ESJ62 自由集会 一覧 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


自由集会 W20 -- 3月21日 17:30-19:30 A会場

群集生態学に普遍原理はあるか?

企画者: 小林 和也(京大院・農・昆虫生態), 京極大助(京大院・理・動物生態)

ある時空間スケールにおいて、そこに生息している種数やそれぞれの種の個体数を予測することは生態学における究極の目標の一つである。現在、群集生態学には多くの仮説が乱立しており(中立説とニッチ理論など)、またそもそも群集生態学には普遍原理はないとする多元論すら存在する。科学はある仮定を出発点とした理論的予測とその実証的検証によるフィードバックから成るが、群集生態学では、どのような前提に基づいて何を説明しようとするのかが曖昧になってしまっているように思われる。本集会ではこの状況を打開するため、普遍原理を追求してきた行動生態学の観点を群集生態学に持ち込みたい。すなわち、個体レベルの行動が局所群集の多様性や種間相互作用にどのような影響を与えうるのかという視点でアイデアを集めることで、群集生態学における普遍原理となりうる“議論の種”を掘り起こしたい。

[W20-1] 群集生態学における性の役割:ニッチ説と中立説を統合する試み  西田隆義(滋賀県立大・環境生態).

[W20-2] 群集における多種共存と空間の局所性: Why so many species are on the earth?  吉村仁(静岡大・創造院)


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