| 要旨トップ | ESJ62 自由集会 一覧 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


自由集会 W29 -- 3月21日 17:30-19:30 K会場

熱帯の低リン環境に対する森林生態系の適応とリン制限仮説の再検討

企画者: 森大喜(京大森林生態), 辻井悠希(京大森林生態), 横山大稀(京大森林生態)

強度の風化を受けた熱帯土壌は一般にリンが不足しており、森林生態系における樹木および微生物の成長を制限していると考えられてきた(リン制限仮説)。一方、このような低リン環境下で森林生態系は、リン利用効率やリン獲得競争力を上昇させることで適応することが知られている。低リン環境に適応しリンの必要量が低下した森林生態系は、本当にリンによって成長が制限されているのだろうか。本集会では、低リン環境下に成立する熱帯森林生態における樹木および微生物の適応について事例研究を紹介するとともに、熱帯のリン制限仮説をもう一度検討する。

1.低リン環境における熱帯樹木の適応: 辻井悠希(京大・森林生態)

2.リン低下に伴い変化する熱帯土壌微生物のリン吸収速度: 池田千紘(京大・森林生態)

3.熱帯土壌微生物の有機態リン利用特性: 横山大稀(京大・森林生態)

4.熱帯土壌微生物の成長は本当にリン制限なのか?: 森大喜(京大・森林生態)

[W29-1] 低リン環境における熱帯樹木の適応  辻井悠希(京大・森林生態)

[W29-2] リン低下に伴い変化する熱帯土壌微生物のリン吸収速度  池田千紘(京大・森林生態)

[W29-3] 熱帯土壌微生物の有機態リン利用特性  横山大稀(京大・森林生態)

[W29-4] 熱帯土壌微生物の成長は本当にリン制限なのか?  森大喜(京大・森林生態)


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