| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-048 (Poster presentation)

ヒマラヤ産シャクナゲ(Rhododendron arboreum)の標高傾度による遺伝的多様性の変化と遺伝的集団構造の解析

*新井孝尚(福島大・共生), 能城修一(森総研), 池田 博(東大・博物館)

ツツジ科ツツジ属 (Rhododendron)は、生物多様性ホットスポットのひとつであるヒマラヤ~中国南西部の地域に多くの種が生育し、多様な分化が進んでいる。ヒマラヤにおけるツツジ属のこのような分化は、山岳域による高低差の激しい複雑な地形によって生じた多様な環境が要因になっていると考えられている。しかし、標高傾度よる環境の差が植物に与える影響に関する遺伝的解析は、行われていない。そこで、ヒマラヤ地域に広く分布するR. arboreumを用いてヒマラヤの作り出す環境がどのように植物に関与しているかを理解するため、ネパールCentral地域およびFar west地域で採集した集団を用いて標高傾度による遺伝的多様性と遺伝的集団構造との関連について解析を行った。


日本生態学会