| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-340 (Poster presentation)

森林はニホンミツバチの営巣場所として機能しているか?

*安田美香, 永光輝義, 滝久智(森林総研)

ニホンミツバチ(Apis cerana japonica)は、自然生態系の中で野生植物の花粉を媒介する送粉者として、重要な役割を担っている。しかし、近年森林伐採による生息地の減少と分断化などにより、本来森林性のミツバチとして自然林内の木のうろなどに営巣するとされているニホンミツバチの減少が懸念されている。そこで、本研究ではどのような環境条件下で営巣しているのかを予測するため、モデル推定および現地確認調査をおこなった。方法は、日本全国76か所の自然巣の位置を確認し、その位置情報と環境データからニホンミツバチ営巣の位置を予測した。その後予測に基づき、茨城県内に50か所に設置した100個の巣箱への営巣の有無を確認した。本発表では、モデルによる営巣場所となる環境条件の予測結果を考察し、現地における営巣の有無により確認した結果を報告する。


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