| 要旨トップ | ESJ63 フォーラム 一覧 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
フォーラム U01 -- 3月21日 10:00-12:00 RoomB
企業活動を含めた人間社会は、自然のめぐみによって支えられています。「自然のめぐみ」のメカニズムを科学的に解明することは、生態学の重要な研究テーマです。また、最近はこの自然のめぐみを定量的に評価しようとする動きも加速しています。
しかし、過去数十年間、人間活動が巨大化するに伴い、自然のめぐみを支える生態系やそのつながり、あるいはその中における様々な循環が分断され、自然のめぐみが失われる状況も急増しています。この状況は、生態系にとっても、また人間社会にとっても危機的です。
一方で、近年はこれを真摯に反省する動きが高まりつつあり、企業は地域社会と協働して、分断された循環を再生しようという試みも生まれてきています。また、環境省も2014年12月に「つなげよう、支えよう森里川海」というプロジェクトを省内で立ち上げ、2015年からは本格的にそれを展開しています。
こうした機運のもと、本大会が開催される宮城県における先進的な事例を紹介し、今後、研究者が企業や行政のこうした動きとどう協働できるかを考え、議論したいと思います。
[プログラム]
以下の3つの取り組みについて関係者の方々にご紹介いただいた後、総合討論をいたします。
・南三陸町でのバイオガス、木質ペレット等の様々な取り組み
(株)アミタ持続可能経済研究所 代表取締役 佐藤博之
・東松山市の復興街づくりにおける木を軸とする「木化都市」の実現
住友林業(株)森林・緑化研究センター長 中村健太郎
・「つなげよう、支えよう 森里川海プロジェクト」
環境省・生物多様性施策推進室 室長補佐 岡野隆宏
※演題はいずれも仮題、話題提供者は交渉中です。確定後、jeconet MLでお知らせします。