| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
自由集会 W07 -- 3月21日 17:30-19:30 RoomH
世界規模で都市化が進行する中、2050年には「都市」に暮らす人々は世界人口の70%にのぼることが予測されており、新たな都市域の拡大による生物多様性への負の影響が懸念されている。また、2010年に開催されたCOP10での決議を受けて,国土交通省からは「都市と生物多様性」と題した保全管理の指針が発表され、生物相が貧弱とされる都市においても、積極的に生物多様性保全が期待されるようになってきている。調整サービスや文化的サービスの提供という文脈で語られることの多い都市での生物多様性保全だが、どのような生態学的な価値が認められるのかを改めて議論し、持続可能な都市生態系機能の保全に向けた新たな視点を見出すことは、都市における生物多様性保全の後押しになると期待する。本集会では、国土スケールからみた都市における生物の保全価値や、都市生態系での生物の機能的側面などの視点から都市の生物相を捉えるとともに、都市計画・アセスメントにおける生物多様性保全の現状を紹介し、これからの都市における生物多様性保全の展開や課題について議論する。これまでにない切り口を、都市の生物多様性保全に期待できるような建設的なご意見を賜りたい。
[W07-1] 都市における生物多様性保全のこれから
[W07-2] 人にも生物にも価値のある場所はどこか:地価と生物多様性から考える新たな保全策の提案
[W07-3] 都市生態系での物質循環
[W07-4] 沿岸生物多様性の推定結果を文化的サービスの評価に生かす
[W07-5] これからの都市の計画・デザインに求められる生態学的視点
[W07-6] City Biodiversity Index(都市と生物多様性指標)による都市・地域のアセスメント