| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
自由集会 W12 -- 3月22日 17:00-19:00 RoomC
広葉樹が圧倒的に優占する熱帯でも、山地や特殊な立地条件(ヒース林など)には、マキ科とナンヨウスギ科の球果類(いわゆる針葉樹)樹木が優占する森林が見られる。これらの球果類樹木には、生活史や生理的特性について、多くの興味深い点が未解決で残されている。長命な先駆種という生活史を持ちながら、どのように個体群を維持しているのだろうか?地下部の根粒からは共生窒素固定細菌は見つかっていないが、それ以外に土壌栄養塩の獲得への特別な適応があるのだろうか?本集会では、特に生活史および土壌栄養獲得特性に注目し、熱帯林において広葉樹との競争に打ち勝って球果類樹木が優占するメカニズムを探ることを目的とする。
[W12-1] イントロ:熱帯針葉樹の生物地理
[W12-2] 北ボルネオ・キナバル山における球果類の分布と更新
[W12-3] 熱帯ヒース林における球果類の栄養塩利用特性
[W12-4] マキ科針葉樹の菌根菌・栄養塩獲得機構とボルネオ熱帯山地林の生態系動態