| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


自由集会 W21 -- 3月23日 15:30-17:30 RoomC

モニタリングサイト1000のとりまとめ成果から分かったことVol.2

企画者: 中山隆治(環境省・多様性セ)

モニタリングサイト1000は、環境省生物多様性センターが平成15年度に開始した国内最大級の長期生態系モニタリング事業であり、わが国の代表的な生態系を長期的かつ定量的にモニタリングするとともに、成果を学術研究や保全施策に役立てることを目的としている。モニ1000では5年毎に成果をまとめており、事業開始から10年が経過したことから、平成26年度に生態系毎のとりまとめ報告書を作成・公表した。

各生態系の10年の調査成果からは、気候変動による影響や外来種の分布拡大等いくつかの変化傾向を把握できており、今後、愛知目標の進捗状況評価等様々な分野での活用が期待される。一方でとりまとめを通じモニタリング手法に関する問題点が見えてきたり、さまざまな主体により取得・蓄積されてきたデータをどのようにしてオープンデータ化していくのか等の課題も明らかになってきた。

本集会では、昨年の企画集会では報告しきれなかった生態系での10年間の成果を紹介するとともに、10年間で顕在化してきたモニタリングにおける課題やその解決方法について共有し、今後の長期生態系モニタリングの方向性や考え方について議論したい。

[W21-1] モニタリングサイト1000の概要  中山隆治(環境省・多様性セ)

[W21-2] 高山帯調査を通じて見えてきた気候変動の一端  小出可能(自然研)

[W21-3] 多様な主体による調査で明らかになった日本のサンゴ礁の現状  木村 匡(自然研)

[W21-4] とりまとめを通じて判断した陸水域調査の見直しと再構築  横井謙一(WIJ)

[W21-5] モニタリングサイト1000で得られた結果のオープンデータ化について  高久宏佑(環境省・多様性セ)


日本生態学会