| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


自由集会 W22 -- 3月23日 15:30-17:30 RoomD

これからの生態学教育 〜2022年度新学習指導要領で目指すもの〜

企画者: 関口伸一, 奥津憲人, 明星亜理沙

現行の学習指導要領において、ほとんどの高校生が履修している『生物基礎』に生態学分野が取り込まれたことは、生態学教育の快挙である。専門科目である『生物』の生態学分野では、生物多様性など新しい知見が取り込まれた。しかし高校教師からは「生態学分野は内容が羅列的で重点がわかりにくい」「どこまで新しい内容を扱っていいかわからない」「課題研究の指導法に苦心している」といった声も挙がっている。

現在、2022年の新学習指導要領に向けた議論が進められている。新学習指導要領では「何を学ぶか」というコンテンツだけではなく、「何ができるようになるか」というコンピテンシーを意識した改訂が進められている。教科別の議論では数学と理科を総合した『数理探求』という新科目の設置が検討され、課題研究活動の重要性は今まで以上に高まっていくと予想される。

これからの生態学教育において、どのような人物像を目指すべきだろうか。その実現に向けて、どのような内容をどのように習得させるべきだろうか。本大会では、高校教師と大学教員の双方の立場から話題提供をし、これからの生態学教育に関する意見交換をしたい。

[W22-1] 主旨説明:これからの生態学教育  関口伸一(海城中学高等学校)

[W22-2] 現学習指導要領を考える 〜高校現場における生物基礎の実態と課題〜  奥津憲人(文化学園大学杉並中学・高等学校)

[W22-3] 新学習指導要領を考える 〜2022年度新学習指導要領の状況〜  関口伸一(海城中学高等学校)

[W22-4] 菌類を生態分野でどのよう学ぶか 〜菌類と遷移の関係〜  深澤遊(東北大学)

[W22-5] 高校での生態学教育における課題研究のあり方  酒井聡樹(東北大学)


日本生態学会