| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
自由集会 W23 -- 3月23日 15:30-17:30 RoomE
近年の自然災害による被害の増大に伴い、生態系を基盤とした災害リスクの低減(以下Eco-DRR)の必要性が注目されるようになってきた。2015年3月に仙台市で開催された国連世界防災会議では、仙台防災枠組2015-2030が採択され、優先行動3の中にEco-DRRへの取り組みの推進が明示的に書き込まれた。また、2015年11月に閣議決定される予定の気候変動の影響への適応計画の案には、気候変動により高まることが予想される災害リスクに対し、工学的・生態学的手法、土地利用、社会的・制度的手法等の様々な手法を適切に組み合わせることの必要性が示される予定である。
Eco-DRRが注目される一方で、その機能を定量的に評価する方法を確立することの必要性も指摘されている。本自由集会では、2015年度から開始された二つの環境省環境研究総合推進費「ハビタットロスの過程に着目した生態系減災機能評価と包括的便益評価手法の開発」(研究代表者一ノ瀬友博)、「人口減少、気候変動下におけるグリーンインフラ-生物多様性・防災・社会的価値評価」(研究代表者中村太士)のこれまでの研究成果と狙いを紹介し、Eco-DRRの機能評価について議論することが目的である。
[W23-1] 気仙沼市津波被災地におけるハビタットロスの過程に着目した生態系減災機能評価
[W23-2] Eco-DRRの評価分析のための時空間データベース構築
[W23-3] 福井県における生態系インフラの評価
[W23-4] 人口減少・気候変動下におけるグリーンインフラと自然再生-北海道における可能性を探る
[W23-5] 多様な主体の参画による既存インフラの『グリーン化』:静岡市麻機遊水地での取り組み
[W23-6] 地方の日常空間を支えるグリーンインフラー徳島県阿南市・海岸低平地域での定量評価に向けて