| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


自由集会 W28 -- 3月23日 15:30-17:30 RoomJ

アメリカザリガニの生態系への影響と対策

企画者: 高橋清孝(NPO法人シナイモツゴ郷の会), 西原昇吾(中央大学)

アメリカザリガニはその雑食性により生態系に甚大な被害をもたらし、各地で希少種が全滅するなど深刻な事態が発生している。環境省は2015年4月に緊急対策外来種に指定したが、長い間、学校教材やペットとして一般に親しまれてきたため、侵略的外来種としての知名度はあまり高くないのが現状である。

被害を軽減し長期にわたって水辺の生態系を保全するためには、アメリカザリガニの防除を積極的かつ緊急に進めなければならない。このためには、まず、アメリカザリガニの深刻な影響と対策の必要性について啓発することが急務と考えられる。次に効果的な防除技術を確立し、これを活用して防除の戦略を練る必要がある。

本シンポジウムではアメリカザリガニの生態系への影響、防除の技術や取り組みとその効果について、これまでに得られた知見を紹介し、それをふまえて、今後のアメリカザリガニ対策の方向性について議論したい。

コメンテーター 苅部治紀(神奈川県博)

司会・総合討論 高橋清孝・西原昇吾

展示 アメリカザリガニ魚醤とレシピ 坂本啓(シナイモツゴ郷の会)

[W28-1] 趣旨説明  二宮景喜(シナイモツゴ郷の会)

[W28-2] 外来種被害防止行動計画と外来種リストの作成について  曽宮和夫(環境省外来生物対策室)

[W28-3] 生態、特に旺盛な繁殖能力について  川井唯史(稚内水試)

[W28-4] 生態系への影響  西川 潮(金沢大学)

[W28-5] 植物への影響と対策  森晃(宮城県伊豆沼内沼環境保全財団)

[W28-6] 水生昆虫への影響と対策  西原昇吾(中央大学)

[W28-7] 侵入と防止対策  *芦沢 淳(仙台海の杜水族館) ・藤本泰文(宮城県伊豆沼内沼環境保全財団)

[W28-8] 捕獲技術の開発と効果の検証  シナイモツゴ郷の会


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