| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


自由集会 W33 -- 3月24日 17:00-19:00 RoomF

道具としての「形態測定学」:生殖器形態の定量化

企画者: 高橋一男(岡大・環境生命), 立田晴記(琉大・農)

体内受精を行う動物の多くにおいて、生殖器の主要な役割は、雌雄間での精子の受け渡しであるが、その形態は多様性に富んでおり、その他の外部形態に比べて進化速度が速い傾向にあることが知られている。形態測定学に基づいた生殖器形態の定量化は、生殖器の進化を説明する様々な仮説の検証に役立てられてきた。立体的な構造物として機能する生殖器形態の定量化には、生物学的な知見に基づいた様々な工夫が必要であり、対象とする部分形態ごとに、適切な形態測定学的アプローチを用いる必要がある。本集会では、形態測定学的手法を道具として有効に活用し、生殖器形態の定量化に取り組んでいる演者の方々を招き、具体的な方法論とともに、研究成果を発表いただく。これらの研究成果をもとに、多様な形態を持つ生殖器形態の定量化における形態測定学的アプローチの有用性について議論したい。

[W33-1] 形態測定学はかたちのデータをどのように可視化してきたか?  三中信宏(農環研/東大・農生)

[W33-2] 北海道の陸産貝類にみられる劇的な表現型の多様化:距離測定法による形態解析の一例  森井悠太(北大院・農)・横山 潤(山形大・理)・河田雅圭(東北大院・生命科学)・Angus Davison(ノッティンガム大)・千葉 聡(東北大院・生命科学)

[W33-3] 多様な交尾器形態にはたらく分化性淘汰の検出:距離測定法と幾何学的形態測定学法の違いと相補性  高見泰興・高橋颯吾(神戸大・人間発達環境)


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