| 要旨トップ | ESJ64 自由集会 一覧 | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨
ESJ64 Abstract


自由集会 W03  3月14日 18:00-20:00 D会場

DNAスカトロジー —DNAメタバーコーディングがもたらす新たな採食生態研究—

安藤温子 (国環研)、井鷺裕司 (京大・農)

DNAバーコーディングと次世代シーケンサーの普及に伴い、動物の糞から抽出したDNAの塩基配列解読を行うことで食物構成を明らかにする、新しい食性解析手法が発展しつつある。本手法により、これまで食性を把握することが困難であった様々な動物について、食物構成の詳細な情報が得られるようになってきた。本手法は、対象種が何を食べたかという記載的な研究に留まらず、生物間相互作用の解明や対象種の保全管理に向けた応用研究など、多様な分野への活用が期待される。本集会では、DNAメタバーコーディングを多面的に活用した鳥類・哺乳類の採食生態研究を紹介すると同時に、今後の発展性や課題について議論する。

[W03-1] 深海から森へ ―森林性海鳥の深海魚依存性― 小村健人 (京大・農)、安藤温子 (国環研)、堀越和夫、鈴木創 (小笠原自然文化研)、井鷺裕司 (京大・農)

[W03-2] DNAバーコーディング法による放鳥トキの食性解析と採餌環境の順応的管理への取り組み 向井喜果 (新潟大・自然科学)、田野井翔子 (エコリス)、安藤温子、石庭寛子 (国環研)、遠藤千尋 (新潟大・自然科学)、井鷺裕司 (京大・農)、関島恒夫 (新潟大・自然科学)

[W03-3] いつ誰がハスを食べるのか?農地で夜間採食する水鳥の食物 安藤温子 (国環研) 、 成田あゆ (京大・農)、 会田済 (茨城県庁) 、山根靖正、内田初江、岩本昌憲、池野進 (日本野鳥の会茨城県)、阿尾佳美、川鍋政孝、藤井智子 (多摩動物公園)、井上智美、竹中明夫 (国環研)

[W03-4] 古くて新しい疑問:同所的に生息するニホンジカとカモシカは餌を食べ分けているか? 安藤正規 (岐阜大・応生)、島村咲衣 (岐阜県加茂農林事務所)、酒井愛里 ((株)テイコク)、安藤温子 (国環研)、中原文子 (京都市動物園)、高柳敦、井鷺裕司(京大・農)


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