| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


シンポジウム S09-5  (Presentation in Symposium)

二部グラフ型ホスト-パラサイトモデルからホスト間相互作用のあるえこえぴモデルへ

*TOKITA, Kei(名古屋大学)

ホストーパラサイト系の種間相互作用ネットワークは,送粉系と同様に二部グラフで表すことができる。深層ニューラルネットワークの各層においても「制限ボルツマンマシン」という二部グラフ型のニューラルネットワークが採用されており,学習効率の向上など,最近の人工知能や機械学習の分野の著しい発展に寄与している。さらに,銀行や取引先企業からなる経済ネットワーク系も二部グラフで表現することができ,二部グラフは生態系を含む様々な複雑系に共通に見られる「種間構造」のひとつであるといえる。ここでは,ホスト,パラサイトの両方が多種からなる二部グラフ型えこえぴネットワークモデルについての先行研究,特に二部グラフの特性を利用した免疫系モデルの統計力学的解析に関する先行研究,さらに,講演者のグループが以前行った資源競争を含む生態系モデルを「ホスト間相互作用のあるえこえぴモデル」へ拡張(転用?)する試みについて紹介する。


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